byouintyou1

高岡市民病院のホームページを訪問していただきありがとうございます。

はじめに

 高岡市民病院は、22診療科、401床を有し、高岡医療圏で生活されている32万人の皆様の急性期医療を支える基幹病院として、「生命の尊重と人間愛を基本に、心がかよいあう医療を提供します。」を基本理念とし、日夜「安全で質の高い医療を提供する。」ことに努めています。

 本院の使命は、高岡医療圏の救急医療を支え、がんや循環器疾患等の高度急性期医療の提供、さらには自治体病院として民間医療機関では限界のある精神科疾患、結核・特殊感染症対策、災害医療といった政策的医療を積極的に取り組むことです。本院は地域がん診療連携拠点病院に指定されており、がん医療体制の強化に病院を挙げて取り組んでいます。消化器関連がん、婦人科関連がん、泌尿器科関連がんなどの腹腔鏡手術は県内有数の手術件数を誇っております。

 さらに、2016年には県西部最初の緩和ケア病棟を開設するとともに、地域医療機関と密接に連携し、予防医療や集学的治療から、相談支援、在宅医療支援までを包括的にがん医療を行う取り組みを推進しています。また、2018年は放射線治療装置を更新し、最新鋭機器を導入します。

高岡市民病院の目指す姿

 高岡市民病院のビジョンは、「医療の質の向上」と「経営の安定」を両立させ、「地域の住民の皆さんや医療機関に最も信頼される病院」を目指すことです。

 急性期医療を担う本院では、地域包括ケアシステムの一翼を担うため、回復期・慢性期などの患者さんを受け持つ病院や、在宅医療を実施する開業医などの地域医療機関や介護施設などとの連携および包括的な支援など、地域完結型医療の推進に向けた取り組みを強化しています。そのために、患者支援センターの設置、地域医療機関との顔の見える連携、紹介・逆紹介の推進などに取り組んでおります。

高岡市民病院の強み

・いつでも確実に受け入れられる救急体制を確立
 
本院は、高岡医療圏における救急輪番病院として、緊急性が求められる救急医療を強みとしております。救急車やドクターヘリは、年間2,700件以上を受け入れており、救急輪番日にはいつでも全身麻酔による手術が実施可能であり、救急搬送の頻度が最も高く、かつ緊急の治療が必要な心筋梗塞などの循環器疾患、脳卒中、消化器疾患、呼吸器疾患には、即応できる体制を整えております。

・がんケアに携わるスタッフを集約した「包括的がん医療センター」
 
本院は、がんに係る治療全般を強みとしています。がん医療の質を向上させるために、包括的がん医療センターを2014年に開設しました。同センターは、がん医療に関わる職員が確実に情報を共有できるように、また、がんに対する予防から治療、在宅医療まで、がん患者さんを幅広くケアすることを目的として設置しました。2016年には、がんに関わる外来部門を増設し、外来化学療法室、緩和ケア外来、がん相談支援室、看護専門外来などを集約し、がん患者さんや、そのご家族を支える体制を充実しました。また、同年に緩和ケア病棟を開設し、患者さんやご家族の心と身体をトータルケアできる体制を構築してまいりました。

・県下有数の手術数を誇る腹腔鏡手術
 
がん治療における多くの手術は、手術用カメラを用いて行い、従来の手術に比べて傷が小さく、回復が早く入院期間が比較的短い、腹腔鏡手術を積極的に行っております。腹腔鏡手術の実績を積み重ね、その件数は県内でも上位となっております。消化器外科領域は言うまでもなく、子宮頸がんや子宮体がんといった婦人科領域や、腎がんなどの泌尿器科領域についても、腹腔鏡手術を積極的に実施しています。

・緊急性の高い循環器疾患への対応
 
本院では、あらゆる循環器の急性疾患、慢性疾患に対応しています。心臓カテーテル検査、ステント治療などの経皮的冠動脈治療においては県下トップクラスの実績を誇っています。難治性の冠動脈疾患に対しても、経皮的冠動脈治療を行っており、完全再建を目指しています。

・多彩な高度医療を提供
 
整形外科では脊柱管狭窄症に対する低侵襲腰椎側方固定術(XLIF)や、胸部血管外科では最新鋭のレーザー装置の導入による下肢静脈瘤手術などの手術も行っています。これらの最先端技術を取り入れた手術は、限られた施設でしか実施されていません。

各診療部門の特徴

 本院では、一つひとつの診療科が常に質の高い医療を提供できるように心がけています。特色ある診療部門についてその一部をご紹介します。

・外科
 近年増加が著しい乳がん治療において、遺伝的乳がん検査の実施や、乳房温存手術や形成外科と協働した乳房再建術を行っています。乳腺専門医や乳がん看護認定看護師が在籍しており、身体のみならず精神面も支えられるようにしています。加えて、大腸がんに対する腹腔鏡手術の実績も豊富であるほか、食道から肛門までの消化管と、肝臓、胆道系、膵臓など消化器全般に対しての治療および腹腔鏡手術を行っています。

・産婦人科
 婦人科がん(子宮体がん・子宮頸がん)を腹腔鏡で行える施設は県内でも限られている中、手術の80%以上を腹腔鏡手術で行っています。また、より細やかな治療ができるように、特殊外来として不妊外来、女性専門外来、遺伝性卵巣がんカウンセリング外来などを設置しており、各種専門医が在籍しています。思春期専門外来も設置しており、思春期特有の悩みや、生理不順、生理痛、性に関する悩みなどに対しての相談にも対応しています。

・整形外科
 高岡医療圏において、本院の整形外科が、患者さんに信頼され続けてきた理由のひとつとして、脊椎手術のエキスパートである医師がXLIF(低侵襲腰椎側方固定術)などの最先端の手術を手掛けていることなどが挙げられます。また、外傷に対しても、専門医が最新の医療技術を提供しています。

・女性医師による検査・診察
 本院には、消化器内科や産婦人科に複数の常勤の女性医師が在籍しているほか、各科に多くの女性医師が在籍しており、検査や診察に抵抗がある患者さんが診療を受けやすくなるよう努めています。

・急性期医療の土台を支える診療科の体制充実
 本院は、急性期医療の土台を支える重要な診療科の体制が充実しており、病院全体の医療レベル向上に直結する病理診断科に2名の常勤医を配置しているほか、放射線科医、核医学科医も充実しています。また、麻酔科医は常勤医6名を配置し、いつでも全身麻酔による手術が可能です。

災害医療

 本院は災害拠点病院に指定されていることから、DMAT(災害派遣医療チーム)2隊を有し、夜間照明・融雪装置つき屋上ヘリポートを完備し、災害時に活躍する災害救助用車両も配備しており、関係諸機関と連携した大規模災害訓練に参加し、有事に備えております。

研修・教育

 患者さんに「安全で質の高い医療を提供する」ため、医療スタッフの研修・教育にも重点を置き、がん薬物療法専門薬剤師、細胞診診断士(検査技師)、認定看護師(緩和ケア、皮膚・排泄ケア、がん化学療法、感染管理、乳がん看護、放射線治療、認知症看護)等を育成し、緩和ケア、栄養サポート、呼吸ケア、褥瘡管理、化学療法、がん相談、感染対策、医療安全などのチーム医療の実践に努めています。今後とも熟練した技術と専門性の高い知識を併せ持つスタッフの養成を図るとともに、本院で働く職員全員が仕事に対して誇りと意欲を持ち、働き続けたいと思えるように、ワークライフバランスの推進にも取り組んでいます。

おわりに

 本院が急性期医療を担う中核病院としての使命を果たすことは、高岡医療圏の回復期、慢性期、在宅医療を担う医療機関に対する後方支援の役割を担うことにもつながると考えており、地域全体で患者さんの様態に応じた切れ目のない、質の高い地域医療・在宅医療が提供できる、地域包括ケアシステムの推進に努めるとともに、住民の皆さんや地域医療機関に常に信頼していただける病院を目指し、努力を続けてまいります。

2018年4月1日
高岡市民病院病院長 遠山 一喜

市民病院憲章に基づく本院の運営方針

実践の基本

“患者さん中心のチーム医療”
“地域完結型の医療”

実践の手段

良好なコミュニケーションによる「安全・安心・納得の医療」の推進

具体的な取組み

  1. 先進的“がん”治療(緩和ケアを含めた最新の治療)
  2. 災害拠点病院、二次輪番病院としての災害時医療、救急医療
  3. 高岡医療圏内の公立病院で唯一の精神科医療、感染症病棟開設
  4. 循環器疾患(心筋梗塞・脳卒中)の急性期医療とスポーツ医学
  5. 患者会の支援(腎臓病、心臓病、糖尿病や乳がん患者の会)

今後の取組み

  1. がん診療のさらなる充実(化学療法室の拡大、緩和ケア病棟の認可)
  2. 魅力ある臨床研修病院づくり
  3. コメディカルの専門資格取得支援など

皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。