生化学検査

検査部

みなさんから採血された血液からどんな検査ができるのでしょうか?
生化学検査では主に、血液の「血清」といわれる部分を用いて検査を行います。
検査の内容は、肝機能、腎機能、脂質、膵臓機能、電解質代謝、糖尿病検査など検査をしています。
検査の項目によっては、食事の影響を受けるものもあるので、空腹時の採決が望まれます。ここで行われている検査は、臨床診断、治療の経過を診るのに不可欠な検査です。

機械の紹介

BM6070

BM6070
生化学自動分析装置
必要血清量や試薬量が他の機械より微量で測定できる利点があります。

ビトロス

ビトロス
災害時にも適応できるように水を使わないドライケムスライドを使用しています。

免疫血清検査

検査部まず始めに免疫とはなんでしょうか?
私たちの生活する環境には、ウイルス、細菌、カビ、寄生虫など病気を引き起こすさまざまな病原体が存在しています。そのような環境下で体を守る働き、防御機能を免疫といいます。

1.感染関連検査

肝炎ウイルス検査、梅毒検査、エイズ検査、その他いろいろな検査があります。

2.腫瘍マーカー関連検査

AFP(肝細胞癌などの診断や経過を見る)、CEA(胃がん、大腸がんなどの診断や経過を見る)、CA19-9(膵癌、胆道がん、大腸がんなどの診断や経過を見る)などを測定しています。

3.甲状腺関連検査

FT3、FT4、TSHなどを測定しています。

4.心臓病関連検査

心不全の病態の把握や治療効果の判定をするのに心不全マーカーBNPを測定しています。

5.糖尿病関連検査

IRI(インスリン)の検査をしています。

機械の紹介

ルミパルス

ルミパルス
全自動化学発光
酸素免疫測定を使用しています。

血液学的検査

1.血液一般・形態検査

末血

(1) 末梢血検査

  • 赤血球数(RBC)
  • ヘモグロビン濃度(HGB)
  • ヘマトクリット(HCT)
  • 白血球数(WBC)
  • 血小板数
  • 網状赤血球数

(2) 末梢血液像

血液中には白血球という細胞があります。これは大まかに5種類(好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球)に分けられます。この5種類のうちのどの細胞が増えているかまた異常な細胞がないかを調べます。

(3)骨髄検査

骨髄と呼ばれる骨の中心部では、赤血球、白血球、血小板の元になる細胞が毎日造られています。
骨髄検査をすることで、骨髄の造血機能や血液疾患の原因、腫瘍細胞の転移などを知ることが出来ます。

2.出血・凝固系検査

出血がおこると生体の防御反応として出血を阻止する機構が働きます。
この止血機構のどこかに異常があれば、出血は止まりにくくなり、また大した外傷がなくても出血してしまいます。このような出血の原因、解明のためにつぎのような検査をしています。

  • 出血時間
  • プロトロンビン時間(PT)…心筋梗塞、脳梗塞などの抗凝血薬の治療のモニターとして
  • 活性トロンボプラスチン時間(APTT)
  • ヘパプラスチンテスト(HPT)…肝障害のモニターとして
  • フィブリノーゲン(Fbg)
  • フィブリノーゲン分解物(FDP)
  • アンチトロンビン(AT)
  • Dダイマー

機械の紹介

凝固

止血に関する疾患の診断に使われる全自動血液凝固線溶測定装置です。

一般検査

1.尿検査

体の健康状態をおおまかに検査することが出来ます。尿中に含まれる蛋白、糖、潜血など試験紙を用いて検査をします。さらに尿を遠心分離して沈渣に含まれる細胞成分を調べることで腎炎、膀胱炎の情報が得られ、時には悪性腫瘍の情報も得られることもあります。

2.便潜血検査

便に含まれるヘモグロビンを測定し、消化管からの出血でないかを検査します。
大腸癌検診のスクリーニングとしておこないます。

3.虫卵検査

ぎょう虫や回虫など寄生虫卵の有無を検査します。

4.脳脊髄液・穿刺液(胸水・腹水・気管支洗浄液)検査

脳脊髄液は、脳や中枢神経を覆っている脳脊髄液の細胞の数やタンパク・糖の濃度などを測定し、髄膜炎や脳出血の有無を調べます。穿刺液では、性質を調べることで病期の診断補助や治療経過を知ることが出来ます。

機械の紹介

全自動尿分析装置と全自動尿中有形成分分析装置

全自動尿分析装置と全自動尿中有形成分分析装置を使用しています。

輸血検査

検査部輸血とはどんな時に行われるのでしょうか?
血液中の成分が骨髄の機能低下、外傷、手術などにより減少した時、補う必要がでてきた場合におこないます。必要な成分を患者さんに注入し、病状の軽減を図るのが輸血で、あくまでの補助療法であります。

輸血検査では、安全で適切な輸血を行うために必要な検査として、ABO式血液型、Rh式血液型、不規則抗体、交差適合試験などを行っています。不適合輸血は、決してあってはならないので血液型の判定には充分注意をはらい、異なる時期の採決で2回検査を行い、同一の結果が得られることを確認しています。

機械の紹介

輸血全自動分析装置

輸血全自動分析装置で結果が自動送信されるため、人的ミスを防げます。