平成25年2月4日(月)にN響(NHK交響楽団)メンバーによる室内コンサートを開催しました。この件は、N響金沢・富山公演のあと、福祉・慈善活動にも熱心なN響側からの申出を受け、企画したものです。
 今回のコンサートでは、国内外の第一線で活躍する弦楽奏者4名による演奏を披露していただきました。
 ワルツ「春の声」や弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」などクラシックの名曲のほか、美空ひばり「川の流れのように」、いきものがかり「ありがとう」などの歌謡曲を流麗な音色で奏でていただきました。
 患者さんからは「一流の方々による演奏を間近で聴けて感動した」、「弦楽器の美しい音色に癒された」という声が多数寄せられました。入院生活をおくる中で、安らぎの時間を感じていただけたものと思っています。

 

 高岡市民病院 出演者プロフィール

 林 智之(はやし ともゆき) ヴァイオリン

東京藝術大学附属音楽高校、同大学を経て、1996年東京藝術大学大学院修士課程修了。1992年及び94年フィンランドのクフモ室内音楽祭に参加、Z.ブロン,E.コヴァチッチの各氏に師事。94年9月国際交流基金の派遣によりインドネシアでのジャカルタ国際音楽祭およびタイにてAlberi String Quartetとして演奏、好評を博す。1997年NHK交響楽団に入団。2002年9月から1年間、文化庁在外研修派遣員としてウィーン市立音楽院に留学、T.クリスティアン氏に師事する。「しずくいし夏の音楽祭」を主宰するなど、室内楽でも活躍中。

 

大鹿 由希 (おおしか ゆき) ヴァイオリン

桐朋学園大学音楽学部卒業。「江藤俊哉ヴァイオリン・コンクール」・「日本モーツァルト・音楽コンクール」ともに優勝。他にも数々の賞を受賞し、東京シティフィル、名古屋フィル等と共演。2002年NHK交響楽団入団。05年キャサリン・マッキントッシュ女史からバロック・ヴァイオリンの指導を受け、その後は古楽の公演も含めて室内楽のコンサートに多数出演している。05年に結成された<アンサンブル・ジェネシス>のメンバー。

 

小畠 茂隆 (おばた しげたか) ヴィオラ

奈良市出身。東京藝術大学卒業。ヴァイオリンを東儀裕二、岩谷悠子の各氏に師事、ヴィオラを菅沼準二、ジュスト=カッポーネ、室内楽を岡山潔、各氏に師事。1995年NHK交響楽団に入団。2003年から1年間文化庁新進芸術家海外留学制度によりイタリア、ローマに留学。G.Cappone、D.Rossiの両氏に師事。

 

 

 

西山 健一(にしやま けんいち)チェロ
長野市出身。東京藝術大学附属音楽高等学校を経て東京藝術大学卒業。在学中にアカンサス音楽賞受賞。また藝大オーケストラとブロッホの「シェロモ」を共演。東京藝術大学大学院在学中にNHK交響楽団のオーディションに合格し、2003年入団。第4回全日本ビバホールチェロコンクール入賞。これまでに菊地知也、河野文昭、マーティン・レーア、クリストフ・ヘンケル、フィリップ・ミュレールの各氏に師事。また、2005年9月より1年間、ドイツ・ベルリンにて研鑽を積む。