業務概要

高岡医療圏の二次救急医療担当の中核病院として「安心してかかれる救急外来」をめざし、重症患者さんの治療が迅速にできるように体制を整えています。
二次救急当番医には、内科系医師2名、外科系医師1名、麻酔科・集中治療科医師1名が診療を担当し、入院・救急処置・緊急手術に対応しております。
重症患者さんの診療に当たっては、迅速に診療が開始できるように消防救急隊との連携も密に行っております。

対象となる患者さん

本院では、二次救急当番日には、事故等によるケガや体調が急変した重症の患者さんを対象として救急外来を夜間・休日に24時間体制で開いています。

  • 救急車で搬送されてきた重症の患者さん
  • 外来診療時間外に診療が必要な重症の患者さん

救急外来からのお願い

救急医療を円滑に行うため、皆様のご協力・ご理解をお願いいたします。
救急外来は、あくまでも緊急事態に備えるもので、単に時間外も診察する場ではありません。軽症患者さんのために重症患者さんの診療に支障をきたすことが多々あります。
診察は、検査や他科の医師の協力、処方など多くの要素が絡んで完結するものですから、平日の診療時間内が受診の条件としてはいちばん適しています。

重症患者さんが最優先

重症の患者さんを優先的に診療しますので、病状によっては長時間お待ちいただくことがあります。

緊急性のない継続的な症状の場合は平日の外来診療を

時間外になって突然起こった不調や、以前からの不調が突然大きく変化した場合などが救急外来の対象となります。「仕事が終わってから診てもらおう」といった、緊急性のない場合の受診はご遠慮ください。緊急性のない場合は、他の患者さんを優先いたします。

夜間・休日では、十分な検査を受けられないことや、平日と同様の診察を受けられないことがありますので、何日も前から症状が出ている場合は、必ず平日の外来診療時間内に受診してください。

お薬は最低限の処方

お薬は最低限の処方です。夜間・休日の処方は、応急処置のため、原則として1日分の薬しか出ません。

緊急性がない場合は、最小限の処置

救急外来診療で大切なのは、その時点で検査や治療などの処置をしなければならないことがあるかどうかの判断です。必要な処置は、私たちにできる最大限のことを行いますが、緊急性がないことについては最小限の処置になります。
軽症の患者さんと判断された場合は、診療までお待ちいただくことになりますので、【高岡市急患医療センター】や一次救急担当当番病院の受診をお勧めいたします。

救急外来を受診されるに当たって

  • 時間外受付で診察の申し込みをして下さい。
  • 症状をお聞かせください。(いつから、体のどこが、どのように悪いのか)
  • 現在通院中の医療機関及び病名、現在内服中の薬の有無、アレルギーの有無、今までにかかった病気などをお聞かせください。

受診時に必要なもの

  • 保険証(身分を証明できるもの)
  • 診察券(本院を受診されたことがある方)
  • 現在内服中のお薬など

過去5年間の救急患者数

年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度
救急車 2,569件 2,769件 2,888件 3,136件 2,841件
自己来院 4,199件 4,082件 3,937件 3,979件 4,151件
合計 6,768件 6,851件 6,825件 7,115件 6,992件

休日・夜間の医療機関への受診にあたって(厚生労働省)

現在、休日や夜間において、軽症の患者さんの救急医療への受診が増加し、緊急性の高い重症の患者さんの治療に支障をきたすケースが発生しており、そのことが病院勤務医の負担が過重となる原因のひとつにもなっています。
必要な人が安心して医療が受けられるようにするとともに、最終的に保険料や窓口負担として皆様に御負担いただく医療費を有効に活用するため、医療機関・薬局を受診等する際には、以下のことに留意しましょう。

  • 休日や夜間に開いている救急医療機関は、緊急性の高い患者さんを受け入れるためのものです。休日や夜間に受診しようとする際には、平日の時間内に受診することができないのか、もう一度考えてみましょう。
  • 夜間・休日にお子さんの急な病気で心配になったら、まず、小児救急電話相談(♯8000)の利用を考えましょう。
    小児科の医師や看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方などのアドバイスが受けられます。
  • かかりつけの医師を持ち、気になることがあったらまずはかかりつけの医師に相談しましょう。
  • 同じ病気で複数の医療機関を受診することは、控えましょう。医療費を増やしてしまうだけでなく、重複する検査や投薬によりかえって体に悪影響を与えてしまうなどの心配もあります。今受けている治療に不安などがあるときには、そのことを医師に伝えて話し合ってみましょう。
  • 薬が余っているときは、医師や薬剤師に相談しましょう。(薬のもらいすぎに注意しましょう。)
  • 薬は飲み合わせによっては、副作用を生じることがあります。お薬手帳の活用などにより、既に処方されている薬を医師や薬剤師に伝え、飲み合わせには注意しましょう。
  • 後発医薬品(ジェネリック医薬品)は、先発医薬品と同等の効能効果を持つ医薬品であり、費用が先発医薬品よりも安くすみます。「ジェネリック医薬品希望カード」を医療機関や薬局に提示することなどにより、後発医薬品の利用について相談にのってもらうことができます。
  •  救急出場件数が増加しています。このままでは、真に緊急を要する方への対応が遅れ、救命率に影響が出るおそれがあります。真に緊急を要する方のために、救急車の適正な利用をお願いします。