患者会会長 山谷 明子

 近年乳がん患者数は、年々増加傾向にあり若年化しています。しかし早期発見や治療の進歩により多くの仲間、乳がんサバイバーがいます。

 インターネット・SNSでの情報収集や人との繋がりが多くなった時代に、顔の見える患者同士が悩みを心置きなく話し分かち合える場とし、体験者(サバイバー)が患者さんとその家族をサポートして気持ちに寄り添いお話を伺います。

 当会では、ハッピーリボン便りの発行、年2回の講演会、レクリエーション(温泉・料理教室)、ピンクリボンキャンペーン(啓発活動)、病棟サロンを開催し、活動後のランチタイムは会員の近況報告等、大切な役割を果たしています。

 乳がんと共存しながら共に笑い、明るく生きるために支えあっていきましょう。

 不安な気持ちを一人で抱え込まないで、一歩踏み出して、「ハッピーリボン」に参加してみませんか。

ハッピーリボンロゴ

詳細な活動内容はこちらをご覧ください。

毎日新聞2017年3月15日夕刊 (クリックで拡大)

登頂挑戦者の想い

 2017年で乳がんサバイバーとして20年が経ちました。

 1997年乳がんになりその時に出会った伊丹仁朗先生は、1987年に7人のがん患者を連れてモンブランを目指し、そのうちの3名の患者が頂上にたち世界に大いなる勇気と感動をもたらしました。(右:毎日新聞参照)

 その先生の指導の下に今の自分があり、2000年の日米合同がん克服富士登山をきっかけに登山を始めました。「がんにまけずにモンブラン登山」から今年2017年で30年。記念すべきこの年に乳がんサバイバーとしてさらなるがん医療の進歩と諦めない精神を掲げてチャレンジを決意しました。

登頂に挑戦をして

 2017年7月23日モンブランを目指すためにテートルース小屋に到着しました。目の前のグーテ小屋が青空の中に見えていますが、天気予報通り深夜より崩れ始め朝には一面銀世界。ガイドの判断で登頂を断念しました。(様子は下のFacebookでご覧いただけます)

 皆様からの寄せ書きが入った「バンダナメッセージ」をモンブラン頂上に届ける事はできませんでしたが、がんで闘病中の皆さんと市民病院スタッフ皆さんのがん医療への思いはテートルースからアルプスの風に乗り届いた事と思っています。

 沢山の応援有難うございました。

 

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