高岡市民病院 臨床研修センター

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臨床研修指定病院としての本院の取り組みについて

臨床研修管理委員会委員長 堀川 直樹

 平成16年度から新医師臨床研修制度が始まり、本院では、臨床研修指定病院として研修医を受け入れてきました。研修は、①基幹型プログラム(2年間)での研修、②大学からの協力型での研修の2種類からなります。当初は大学病院から派遣された協力型研修医のみでしたが、近年では、平成23年度に1名、平成24年度に2名、平成25年度に2名と基幹型研修医も在籍するようになりました。平成29年度は協力型研修医1年次1名、2年次3名が研修予定です。

 本院の基幹型プログラムは内科6か月、救急部門3か月、選択必修科目3か月、地域医療1か月、残りの11か月間を選択科目研修期間とし、研修医の希望に沿って研修内容を決めています。平成22年度よりカリキュラムの弾力化がなされ、研修医の将来の専門医取得を視野に入れるなど、将来のキャリアアップにつながるプログラムを提示することが可能になりました。平成30年度のプログラムでは、救急部門は厚生連高岡病院救命救急センターで、地域医療は南砺市民病院や高陵クリニックやJCHO高岡ふしき病院で、選択科目は院外研修として、金沢大学・富山大学・金沢医科大学等で研修できる相互補完的な教育体制を整えました。研修医が将来設計として描く専門医や総合医といった進路に基づく選択も可能となります。

 一方、本院で初期研修を終えた研修医が麻酔科、産婦人科、循環器科等で引き続き後期研修医として学びました。このように、学会教育認定施設として後期研修(専門研修)も併行して実施し、病院全体で初期及び後期研修医を育てる体制が整っています。本院の臨床研修は、プライマリ・ケアに必要な基本的な診察能力の習得に重点を置きつつ、将来進むべき科への一定の道筋をつけ、患者さん本位の診療を行いえる能力の習得を目標としています。初期臨床研修の2年間は短い期間ですが、医師としての第一歩を踏み出しはじめ、将来の方向性を決める上で非常に大事な時期です。研修医には疾患を診るだけではなく、患者さんの生活全体を視野に入れた診療ができ、チーム医療の一員として活躍できる医師になることを願っています。将来、医師としても人としても大きく成長できるように、病院全体で有意義に過ごせるようサポートしていきます。

 医師臨床研修制度は医療の質を保持し向上させる制度と理解し、研修医の育成は病院の重要な役割と位置づけています。研修医本位の教育環境、教育プログラムを構築、改良し、現在行われている臨床研修を徹底的に自己検証することが重要と考えています。今後、臨床研修病院として高い評価が得られ、意欲ある医師が集まるという良い循環を実現できるよう努めてまいります。優れた臨床医を本院から数多く輩出し、活躍されることを心から願いつつ、その志に応えてくれる研修医を待っています。