診療科の取り組み

泌尿器科は、腎盂腎炎・膀胱炎・前立腺炎などの尿路・性器感染症、尿路結石症、前立腺肥大症や神経因性膀胱に代表される排尿障害、腎臓・膀胱・前立腺・精巣などに発生する悪性腫瘍男性性機能障害、男性不妊症、副腎・精巣の内分泌疾患などその範囲は広く、多岐に亘っています。

前立腺肥大症に代表される良性疾患に対しては内視鏡を駆使したminimal invasive surgeryに心がけ、悪性疾患に対しては病期を考慮した治療法の選択に努めています。即ち、早期癌には臓器機能保持を目指した縮小手術を、一方、進行癌には癌の根治性を優先させた拡大手術を採択していますが、患者さんの社会生活に配慮した治療法にも積極的に取り組んでいます。

診療内容(特徴・特色)

(1)各種泌尿器科腫瘍に対する手術は、技術進歩により大きな腫瘍でも腹腔鏡下手術で摘出が可能になってきています。近年は小さな腫瘍、特に腎がんに対する腹腔鏡下腎機能温存術(腎部分切除術)を積極的に行っています。

(2)前立腺肥大症手術は、以前より行われている内視鏡下切除術(TUR-P)に加え、術後成績および合併症に優れた核手術(TUEB)も行っています。

(3)尿路結石の治療は、破砕効果に優れた対外衝撃波破砕装置(ESWL)にて主に行っていますが、その他レーザーも含めた内視鏡手術も行っております。

代表的な疾患

  • 腎盂腎炎・膀胱炎・前立腺炎などの尿路・性器感染症
  • 尿路結石症
  • 前立腺肥大症や神経因性膀胱に代表される排尿障害
  • 腎臓・膀胱・前立腺・精巣などに発生する悪性腫瘍
  • 男性不妊症、男性性機能障害
  • 副腎・精巣の内分泌疾患など

外来診療担当表

干渉低周波治療(予約制)を実施しています。

午前 8時30分~11時30分
1診 林哲 林典 林典 飯田 林哲
午後  
1診 手術 検査 検査 手術 検査
干渉低周波(予約制) 9時~11時、14時~16時

 

担当医師

主任部長(泌尿器科診療科長)

林 典宏(はやし のりひろ)

専門領域・得意分野

泌尿器一般、前立腺がん、腎がん、尿路上皮がん、副腎腫瘍、腹腔鏡手術

資格・学会

  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 日本泌尿器科学会指導医
  • 日本泌尿器内視鏡学会技術認定医
  • 日本内分泌外科学会
  • 富山大学医学部臨床教授

モットー・患者さんへの一言

最新知見に基づいた治療の中でもよりよい内容と手技を提供していきたいと思います。

医師

林 哲章(はやし てつあき)

専門領域・得意分野

泌尿器一般

資格・学会

  • 日本泌尿器科学会
  • 日本泌尿器内視鏡学会

モットー・患者さんへの一言

患者様が少しでも健康で幸せな生活が送れるように、丁寧でわかりやすい診療をモットーに、患者様に寄り添った医療を提供する。

非常勤医師

飯田 裕朗(いいだ ひろあき)

専門領域・得意分野

泌尿器一般、排尿機能、腫瘍

資格・学会

  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 日本泌尿器科学会指導医

手術実績

手術名 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度
経尿道的前立腺肥大症手術 19件 39件 24件 38件 30件
前立腺全摘除術 16件 16件 17件 14件 18件
経尿道的膀胱腫瘍切除術 58件 54件 49件 50件 47件
膀胱全摘除術
(うち新膀胱造設術)
3件
(2件)
4件
(3件)
4件
(3件)
4件
(3件)
6件
(4件)
腎・腎尿管全摘除術
(うち腹腔鏡手術)
15件
(14件)
19件
(13件)
14件
(11件)
10件
(8件)
8件
(7件)
腎部分切除術
(うち腹腔鏡手術)
1件
(1件)
2件
(1件)
7件
(6件)
6件
(6件)
4件
(3件)

平成26~30年度は前立腺癌に対する前立腺全摘除術を81例に施行いたしました。

1)術創
下腹部正中切開にて施行しています。術創は約8~10cmです。手術侵襲を極力小さくするために可能な限り小さい創にて施行することを心がけています。

2)術後男性性機能障害
男性性機能を温存するためには手術時の神経温存術が必要です。神経温存術は国際基準に基づいて、ご本人の希望と症例により選択できますが、前年度には神経温存術施行例は23例(約47%)であり、早期癌の診断増加と共に比較的増えている傾向にあります。この術式を行うことによる予後の悪化は基本的にはありません。男性性機能障害は温存例で軽度です。

3)術後尿失禁
術後尿失禁は日常の生活に重要な術後合併症です。場合によっては、術後の尿失禁により日常生活に大きな制限を受けることもあります。当科では術後3ヶ月で44例(約90%)に尿失禁無しであり、術後6ヶ月では全例(100%)尿失禁無しを達成しています。(術後ゴルフ程度の運動をしても尿パッド2枚以内/24時間の失禁状態をほぼ日常生活に支障なしと考えた場合)