診療科の取り組み

泌尿器科は、腎盂腎炎・膀胱炎・前立腺炎などの尿路・性器感染症、尿路結石症、前立腺肥大症や神経因性膀胱に代表される排尿障害、腎臓・膀胱・前立腺・精巣などに発生する悪性腫瘍男性性機能障害、男性不妊症、副腎・精巣の内分泌疾患などその範囲は広く、多岐に亘っています。

前立腺肥大症に代表される良性疾患に対しては内視鏡を駆使したminimal invasive surgeryに心がけ、悪性疾患に対しては病期を考慮した治療法の選択に努めています。即ち、早期癌には臓器機能保持を目指した縮小手術を、一方、進行癌には癌の根治性を優先させた拡大手術を採択していますが、患者さんの社会生活に配慮した治療法にも積極的に取り組んでいます。

診療内容(特徴・特色)

  1. 最新式の体外衝撃波結石破砕装置へ更新したことで、より一層患者さんへの負担が少なくなりました。破砕力もアップ!

    体外衝撃波結石破砕装置

    体外衝撃波結石破砕装置

    尿路結石は泌尿器科にとって最も頻度の高い救急疾患で、基本は鎮痛剤などの薬剤を使い、自然排石を待つ保存療法が中心になります。
    しかし、あまりに発作が頻回に繰り返したり、腎盂腎炎の原因となるため早急な結石の除去が必要な場合は、ESWL(体外衝撃波による結石破砕術)等の治療が必要になる場合があります。
    今回更新した装置は高い破砕力に定評があり、皮下出血などの副作用が少ないのが特徴で、治療時間も短く患者さんへの負担が相当軽くなりました。
    ※体外衝撃波結石粉砕装置…身体の外で発生させた衝撃波を体内の目標の結石に向けて照射し細かく破砕し治療する装置です。

  2. 前立腺肥大症の治療でも、開腹せずに内視鏡を用いて経尿道的切除術を行うことにより、患者さんの身体にかかる負担の軽減に努めています。

代表的な疾患

  • 腎盂腎炎・膀胱炎・前立腺炎などの尿路・性器感染症
  • 尿路結石症
  • 前立腺肥大症や神経因性膀胱に代表される排尿障害
  • 腎臓・膀胱・前立腺・精巣などに発生する悪性腫瘍
  • 男性不妊症、男性性機能障害
  • 副腎・精巣の内分泌疾患など

外来診療担当表

干渉低周波治療(予約制)を実施しています。

午前 8時30分~11時30分
1診 門本 浦田 北村
午後 14時~15時
1診 手術 検査 検査 手術 検査
干渉低周波(予約制)

担当医師

主任部長(泌尿器科診療科長)

林 典宏(はやし のりひろ)

モットー・患者さんへの一言

最新知見に基づいた治療の中でもよりよい内容と手技を提供していきたいと思います。

専門領域・得意分野 泌尿器一般、前立腺がん、腎がん、尿路上皮がん、副腎腫瘍、腹腔鏡手術
資格・学会
  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 日本泌尿器科学会指導医
  • 日本泌尿器内視鏡学会技術認定医
  • 日本内分泌外科学会
  • 臨床教授
非常勤医師

北村 寛(きたむら ひろし)

モットー・患者さんへの一言

個々の患者さんに最適な治療をご提供します。

専門領域・得意分野 泌尿器一般、臨床腫瘍学、腫瘍免疫学、内視鏡外科、ロボット外科、骨盤外科
資格・学会
  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 日本泌尿器科学会指導医
  • 日本泌尿器科学会技術認定医
  • 日本泌尿器内視鏡学会技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会技術認定医
  • 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
  • 日本ロボット外科学会
非常勤医師

浦田 聡子(うらた さとこ)

モットー・患者さんへの一言

患者様に寄りそった医療の提供に努めます。

専門領域・得意分野 女性泌尿器科、泌尿器科一般
資格・学会
  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 日本女性骨盤底医学会
非常勤医師

門本 卓(かどもと すぐる)

専門領域・得意分野 泌尿器科一般
資格・学会
  • 日本泌尿器科学会
  • 日本癌治療学会

手術実績

手術名 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
経尿道的前立腺肥大症手術 1件 19件 39件 24件
前立腺全摘除術 0件 16件 16件 17件
経尿道的膀胱腫瘍切除術 22件 58件 54件 49件
膀胱全摘除術
(新膀胱造設術)
0件
(0件)
3件
(2件)
4件
(3件)
4件
(3件)
腎・腎尿管全摘除術
(腹腔鏡手術)
6件
(3件)
15件
(14件)
19件
(13件)
14件
(11件)
腎部分切除術
(腹腔鏡手術)
0件
(0件)
1件
(1件)
2件
(1件)
7件
(6件)
腹腔鏡下副腎腫瘍摘出術 0件 1件 4件 2件
体外衝撃波破砕術(ESWL) 61件 38件 44件 34件
その他 42件 82件 92件 98件
132件 231件 272件 249件

平成26~28年度は前立腺癌に対する前立腺全摘除術を49例に施行いたしました。

1)術創
下腹部正中切開にて施行しています。術創は約8~10cmです。手術侵襲を極力小さくするために可能な限り小さい創にて施行することを心がけています。

2)術後男性性機能障害
男性性機能を温存するためには手術時の神経温存術が必要です。神経温存術は国際基準に基づいて、ご本人の希望と症例により選択できますが、前年度には神経温存術施行例は23例(約47%)であり、早期癌の診断増加と共に比較的増えている傾向にあります。この術式を行うことによる予後の悪化は基本的にはありません。男性性機能障害は温存例で軽度です。

3)術後尿失禁
術後尿失禁は日常の生活に重要な術後合併症です。場合によっては、術後の尿失禁により日常生活に大きな制限を受けることもあります。当科では術後3ヶ月で44例(約90%)に尿失禁無しであり、術後6ヶ月では全例(100%)尿失禁無しを達成しています。(術後ゴルフ程度の運動をしても尿パッド2枚以内/24時間の失禁状態をほぼ日常生活に支障なしと考えた場合)