①核医学検査とは

  • ごく微量の放射性同位元素(RI:Radioisotope)を含んだ薬品(放射性医薬品)を体内に投与すことで行う検査のことです。この放射性医薬品が体内に入ると、特定の臓器に集まりそこから放射線が出ます。この放射線をガンマカメラという装置で検出し画像にします。検査の種類は多く、脳や心臓、肝臓、腎臓、また骨や腫瘍に至るまで様々な検査があります。近年では、認知症の検査にも使用されています。
  • また検査のみでなく、甲状腺の病気や特定の癌の骨転移の治療として使用されることもあります。
核医学検査
核医学検査
核医学検査
核医学検査

②装置の名称・特徴

SPECT/CT装置 New!!

  • 2025年3月に最新のSPECT/CT装置を導入しました。
  • SPECT/CT装置とは、従来の核医学検査の装置であるガンマカメラとCT装置が組み合わさった装置のことです。
  • 核医学検査のガンマカメラは体の機能の評価を得意とする装置ですが、どこに放射性医薬品が集まっているかはっきりと分からないことがあります。SPECT/CT装置では、体の機能を評価する核医学検査に加え、体の構造を画像にするCT装置を組み合わせることで、放射性医薬品がどこに集まっているか詳細に調べることができます。
  • 被ばくに関しても当院では通常のCTよりも1/6~1/8程度まで放射線量を低くしています。

SPECT/CT装置

診療目的

投与された放射性医薬品の体内分布によって、目的臓器、組織の位置、形態、大きさや臓器内のRI濃度分布、臓器のRI集積能、生体機能、ならびに腫瘍の広がりや骨折の有無等を知る事が出来ます。 主なもので、脳の検査では、脳血管障害、脳腫瘍、てんかん、認知症等を評価、心臓では、心筋血流障害、心機能の予後、交感神経機能、代謝機能等を知ることが出来ます。また、骨転移、肝機能評価の術前検査にも使用されます。

高度画像診断機器共同利用について

地域医療の中核病院として、より質の高い効率的な医療サービスの提供が求められています。

核医学検査は施設基準が厳しく制定されており、どの施設でもできる検査ではありません。地域医療の密接な連携を目指し、患者さんと地域の先生、そして、ご家族にも安心して頂けるよう、最新の医療機器と画像診断技術できめ細かな情報サービスを行います。

窓口での専門医の対応と速やかな情報提供、そしてなによりも医師と地域住民の皆様が手を取り合い健康な地域社会を目指していきます。