当院薬剤部は、「調剤係」・「病棟指導係」・「医薬品情報(DI)係」・「外来指導係」の4つの係から成り、薬剤師17名・事務員4名(2024/4現在)で、下記の様々な業務を行っています。

当院薬剤科の「外来指導業務」の紹介動画

R4.12.24開催 富山県病院薬剤師会

公的病院薬剤師業務説明会
「90分でわかる病院薬剤師のアレコレ@TOYAMA」にて紹介

調剤業務

調剤・注射業務

内服調剤
内服調剤
注射調剤
注射調剤
処方監査システム
処方監査システム
自動錠剤分包機
自動錠剤分包機

 薬は内服・外用薬と注射薬に分けることができます。患者さんに安全な薬物療法が行われるよう、薬剤師は医師のオーダーについて、剤形を問わず相互作用、用法・用量、重複の有無、注射薬においては投与経路や配合可否についても確認しながら調剤を行います。

 電子カルテと連動した自動処方監査・調剤システムを取り入れることで、 調剤過誤の防止、調剤業務の効率化をはかっています。

 また、処方せんには処方内容だけでなく、各種検査値、腎機能低下時に注意すべき薬剤をカテゴリーに分けた情報を処方歴とともに掲載することで、調剤・監査時に注意喚起し、個々の患者さんに対する適切な薬物治療に役立てています。

 当院では院外処方箋発行を推進しており、2024年3月度の院外処方箋発行率は94.8%です。

注射薬自動払い出し機
注射薬自動払い出し機
ハンディ端末
ハンディ端末

 注射薬自動払い出しシステムを導入し、定期処方分は注射薬の個人セットを行い、各病棟へ払い出しています。また、2024年3月よりハンディ端末を導入し、注射の薬品取り間違いを防止しています。

院内製剤・無菌調製

クリーンベンチでの無菌調製
クリーンベンチでの
無菌調製

 供給されている医薬品では対応できないような治療上のニーズに応じて、坐薬や滅菌製剤など特定の薬を薬剤科で調製しています。 

 院内で使用する高カロリー輸液の無菌調製はクリーンルームでクリーンベンチを用いて調製しています。

病棟業務

病棟業務

服薬指導
服薬指導
配薬チェック
配薬チェック
カンファレンスへの参加
カンファレンスへの
参加

 各病棟に担当薬剤師を配置し、入院患者さんの薬物療法を管理しています。(2021年より病棟薬剤業務実施加算を算定)

 患者さんの入院時には、かかりつけ医からの薬やアレルギーなどのヒアリング、新しく開始される薬と入院前の薬との相互作用、患者さんへの指導などを行っています。特に薬の安全性については、患者さん個々の病状と薬個々の特性、検査データなどから、副作用の防止に努めています。

 病棟回診やカンファレンスにも参加し、医師や看護師からの薬に関する相談の応需、患者さんに適した薬の投与量、投与方法の提案を行っています。医師のタスクシフト・シェアとしてTDMの実施や、高齢者のポリファーマシー対策にも積極的に取り組んでいます。

チーム医療

 病院内の各医療スタッフがそれぞれの専門性を活かし、チーム医療を実践しています。当院では薬剤師も様々なチームの一員として、カンファレンスやラウンドに参加し、他職種と情報共有を行いながら薬学的視点で活動を行っています。

当院の薬剤師が参加しているチーム

  • ICT(感染対策チーム)
  • NST(栄養サポートチーム)
  • 精神科リエゾンチーム
  • 褥瘡対策チーム
  • IBD(炎症性腸疾患)チーム
  • AST(抗菌薬適正使用支援チーム)
  • PCT(緩和ケアチーム)
  • FLS(骨折リエゾンサービス)チーム
  • DM(糖尿病)チーム

など

退院時の服薬情報提供

 病棟薬剤師とかかりつけ薬局間でお薬手帳や施設間連携書により情報共有を行うなど、患者さんが退院された後も続けて最適な薬物療法がうけられるように取り組んでいます。患者さん一人ひとりの生活や支援の状況に合わせた服薬を提案しています。

医薬品情報業務・医薬品管理業務

医薬品情報の収集・伝達

DI担当者と情報共有
DI担当者と情報共有
薬局内症例報告会
薬局内症例報告会

 厚生労働省から発表される「緊急安全情報」「医薬品・医療機器等安全性情報」などの副作用情報や、製薬会社から伝達される各医薬品に関する新しい情報、その他の医薬品の適正使用に必要な情報を迅速に収集し、他の医療従事者や患者さんに速やかに伝達しています。

 医師や看護師等の医療従事者からの医薬品に関する様々な問い合わせにも対応しています。
また、定期的に新薬に関する勉強会や病棟担当薬剤師とのカンファレンスを開催しています。

副作用報告の収集

 院内で発生した副作用を収集し、院内への発信、厚生労働省に報告しています。

医薬品管理業務

 院内で使用する医薬品の購入、在庫管理、品質管理などを行い、一般医薬品とは区別して、医療用麻薬、向精神薬、毒薬、血液製剤など法規制管理を行っています。

入院前の薬剤確認業務

入院前面談

入退院支援室での面談
入退院支援室での面談

 当院では一部の手術予定患者さんを対象に、薬剤師が入退院支援室で面談を行っています。市販薬、サプリメントなど、患者さんが使用しているすべてのお薬を確認し、その理解度や服薬状況について、その他の薬剤アレルギー歴について聞き取りを行い、入院後の服薬管理に役立てています。また、手術や検査前に中止すべき薬剤の有無や中止期間について医師の指示を確認し、患者さんに説明しています。

かかりつけ薬局からの入院前薬剤情報提供

 入院予定の患者さんのお薬に関する情報を、患者さんのかかりつけ薬局から病院薬剤科へ情報提供いただく取り組みを行っています。事前に情報共有することでより適切にお薬の情報を確認することができ、質の高い医療の提供に努めています。

入院前薬情報提供へ

がん化学療法関連業務

レジメンの管理

 がん化学療法では、その多くがいくつかの抗がん剤を組み合わせて治療が行われます。治療が安全かつ適切に行われるように、当院ではレジメン(抗がん剤を使った治療計画のこと)を登録制にしています。その治療内容が適切かどうかを化学療法委員会において審議し、承認されたレジメンだけを使用しています。薬剤師は化学療法委員会のメンバーとしてレジメンの審査・登録・管理に携わっています。

レジメンの処方監査

レジメンの処方監査
レジメンの処方監査

 治療前日に、レジメンに基づいてオーダーされた処方内容の監査を行います。抗がん剤の投与量、休薬期間、支持療法薬、禁忌薬剤など疑わしい点は医師に疑義照会を行い、安全に化学療法が実施されるような体制をとっています。

抗がん剤の調製(ミキシング)

アイソレーターでのミキシング
アイソレータ

 薬剤師がレジメンに従い、外来および入院のすべての抗がん剤調製を行っています。
 アイソレータを導入し、調製している薬剤師自身の曝露の防止、周辺環境や投与時の汚染防止のため、アイソレータや閉鎖式接続器具を使用し、正確かつ安全に業務を行っています。

患者指導

外来化学療法室での患者指導
外来化学療法室での
患者指導
朝のカンファレンス
朝のカンファレンス

 当院では抗がん剤の注射や内服治療を受けられる患者さん、ご家族に対して、専門の資格をもった薬剤師から説明を実施しています。抗がん剤の効果や治療のスケジュール、副作用についてだけでなく、副作用の予防、早期対処法についてもわかりやすい説明を心がけています。治療中は患者さんの治療に対する不安を最大限軽減できるよう、医師や看護師と協力しながら対応しています。

 さらに、処方されたお薬が院外処方となった場合には、院外の保険薬局薬剤師と施設間情報連絡書などのツールを用いて情報共有し、協力して患者さんの治療をサポートできるように努めています。